ゼノビア

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FGO(Fate/Grang Order)のサーヴァント「 ゼノビア 」に関する書籍や映画などを紹介しています。間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。また、書籍の感想やお勧めの書籍や映画があれば、ぜひお知らせください。

ゼノビアはこんな人物

ゼノビア(Zenobia 240年頃?~?)は、3世紀、現在のシリア付近に存在したパルミラ王国(帝国)の女王。
出生については不明な点が多いが、258年にパルミラ一帯を治める有力者オダエナトゥスの後妻となったゼノビアは、267年に夫と先妻の息子が殺害された際、幼い自分の息子ウァバッラトゥスを後継者に据え、その共同統治者となった。ガリアと三分割された当時のローマの不安定さに乗じたゼノビアは、エジプト、カッパドキア、パレスティナなどローマ東部へと領土を拡大していく。ゼノビアは、エジプト語、ラテン語、ギリシア語 、 シリア語 、 アラビア語を話し、学問にも秀でていた上、馬を乗りこなすなど戦にも優れていたという。また、クレオパトラに劣らぬ美貌の持ち主であったともいわれる。

だが、270年にローマ皇帝となったアウレリアヌスによりパルミラは陥落、ゼノビアはペルシアへ逃亡を図るが捕縛され、囚われの身となる。パルミラに続きガリアもローマへ統合したアウレリアヌスの凱旋式の際、黄金の鎖で体を縛られたゼノビアは、ローマ市内を引き回され見世物にされた。その最中に死亡したとも、戴冠式後はローマ市民となって再婚し、幸せに暮らしたともいわれている(参考:ウィキペディア)。

マシュ
マシュ

ゼノビアさんの宝具「砕けよ黄金の枷鎖、黄金の恥辱」はこの逸話によるものと思われます。

ゼノビア関連書籍

ローマ人の物語〈34〉迷走する帝国〈下〉
塩野 七生 /新潮文庫

おなじみ「ローマ人の物語」にも登場します。単行本では12巻にあたります。ゼノビアに対しては「女とは権力を手中にするやいなや、越えてはならない一線を越えてしまうのである。しかもそれを、相手の苦境につけ込むやり方で行う」といささか辛らつであります


銀流沙宮殿
文月 今日子 /小学館

ゼノビアの生涯、イコールパルミラの反映と滅亡を描いた歴史マンガです。美しく聡明かつ武芸にも秀でたゼノビアだが、愛を得ることができなかった。作者の歴史マンガでは紀元前の地中海、ローマ帝国とカルタゴの生き残りである海賊との戦いを描いた「地中海のルカ」があります。


ローマ帝国衰亡史2
エドワード・ギボン/ちくま学芸文庫

18世紀のイギリスの歴史家ギボンによるローマ史。この中でギボンはゼノビアの美貌について「クレオパトラに劣らず、貞潔と勇気は遙かに勝り、全ての女性の内で最も愛らしくそして英雄的とされた。歯は真珠のように白く、大きな黒い両瞳は不思議な輝きに満ち、魅力的な甘美さがこれを和らげていた」とベタぼめw

ゼノビア関連映画

ローマの旗の下に
NEL SEGNO DI ROMA 1958年伊/監督:グイド・ブリニョーネ

フェリーニの「甘い生活」のアニタ・エクバーグがゼノビアを演じています。ローマとの同盟を破棄して国境を越え、ローマ軍に大損害を与えたシリアのゼノビア女王は、敗走し身分を隠したローマの将軍マルコと恋に落ちる。ローマを裏切らないマルコの手引きでローマ軍は勝利、とらえられたゼノビアは死刑を言い渡されるが……という史実にヒントを得たメロドラマというか。ビデオなどはありませんが全編をYouTubeなどで視聴できます。


Al Ababeed
2000年米

シリア制作のテレビドラマで全22作。残念ながら日本語版などはありません、ローマとパルミラの戦争に翻弄される男女を描いたドラマで、ゼノビアが登場するのは第10話~21話。とらわれ金の鎖につながれてローマに連れてこられるシーンも登場します。下のリンクは10話。字幕もないのでさすがにまったくわかりませんw

これがゼノビア女王

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