亜種特異点IV「異端なるセイレム」 キャスター ★4
FGO(Fate/Grang Order)のサーヴァント「シバの女王(ミドラーシュのキャスター)」の元ネタに関する書籍や映画などを紹介しています。間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。また、書籍の感想やお勧めの書籍や映画があれば、ぜひお知らせください。
シバの女王はこんな人物
シバの女王は、旧約聖書に登場する女王。旧約聖書によると「シバの女王はソロモンの知恵の噂を伝え聞き、難問を以って彼を試そうと多くの財宝を携えてエルサレムを訪問した。女王はソロモンに数々の質問を浴びせるが、ソロモンに答えられないことはなく、ソロモンの宮殿やもてなしに感嘆した女王は、非常に多くの香料や宝石を贈った。ソロモンも女王に対して贈り物をした」という。この中にはシバの国の場所や女王の名前は記されておらず、後世様々な伝承が登場することとなる。(参考:ウィキペディア)
シバの女王関連書籍
シェバの女王-伝説の変容と歴史との交錯
蔀勇造/山川出版社
旧約聖書に登場し、具体的な場所も名前も明らかになっていないことから、逆に各地で伝承が生まれた。ユダヤ教、イスラーム世界、キリスト教、エチオピアで語り継がれてきた伝承が、それぞれ歴史となって肉付けされていく。実在の人物なのかどうかよりもそちらのほうがおもしろいのだと気づきました。と書くととてもとっつきにくい感じですが、女王が毛深いという説はどこからきたか、なんて話もあります。
シバの女王―砂に埋もれた古代王国の謎
ニコラス クラップ/紀伊國屋書店
10年にわたり「シバの女王」を探し求めた旅の記録。著者は砂漠の都ウバールを発掘し「現代のシュリーマン」とも「実在のインディ・ジョーンズ」とも呼ばれるアマチュア考古学者であり、映像製作者。映像作家らしく、話の展開や描写が巧みで退屈しない読ませ方。「列王記」に記された伝説を探り、ソロモンとシバを追ってエルサレムへ、さらにはアラビアへと旅は続く。ちなみに現在もまだシバの女王を追っているとか。
暁の女王と精霊の王の物語
G. ネルヴァル (著), 中村 真一郎 (訳)/角川文庫
フランスのロマン主義詩人ネルヴァルによる小説。出版社のPRは「シバの女王バルキスと伝道者ソロモンの幻想的な恋物語」なのですが、「美しいシバの女王とイスラエルの神殿を建造した天才建築家アドニラムとの恋物語で、それに嫉妬するソロモン王」という物語です。訳は美しい文章ですが、現代風ではなく、すでに廃刊なのですが興味があれば探してみてください。
ビルキス、あるいはシバの女王への旅
アリエット アルメル /白水社
本の表紙にもなっているイタリア・ルネサンスの画家ピエロ・デッラ・フランチェスカの代表作「聖十字架伝説」に描かれた「シバの女王の聖木への礼拝とソロモン王との会見」。イタリアの片田舎アレッツォに住む画家ピエロは教皇からローマに来て絵を描くよう要請を受けた。ひとたびローマに向かえば二度とここには戻らないと案ずる妻シルヴィアは、ピエロの心を繋ぎとめるため、ソロモン王とシバの女王の物語をかたり、ローマ行きを断念させようとする……。シバの女王ビルキスと画家ピエロのそれぞれの物語が交互に展開し、やがて絡み合っていきます。
シバの女王関連映画
クイーン・オブ・エジプト
Solomon & Sheba 1995年 / 監督:ロバート・M・ヤング
TVムービー。女王を演じるのは、ハル・ベリー。シバの女王ニカウルは、エルサレムから国を守るために男装して使節の中に紛れ込み、ソロモン王に会う。すぐに素性は知れるが、お互いを理解したニカウルとソロモンは、恋に落ちる。だが宮廷内の陰謀に巻き込まれ、ニカウルはソロモン王暗殺計画の容疑者となる。しかしなぜこの邦題? エジプト?
ソロモンとシバの女王
Solomon and Sheba 1959年 / 監督:キング・ヴィダー
紀元前1世紀。死の床にいたイスラエルのダビデ王は次男ソロモンに王位を継がせる。弟に王座を奪われた兄アドニアは王位奪取の機会を狙っていた。一方イスラエルの敵国であるシバの女王は、ソロモン王攻略の策を持って単身イスラエルに乗り込む。ソロモン王はユル・ブリンナーなんですが、髪があるんですよw
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