第1.5部 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿
「第1.5部 亜種特異点Ⅰ悪性隔絶魔境 新宿」にシルエットで登場した幻霊探偵たちの元ネタと関連書籍などを紹介しています。性質上ネタバレですのでご容赦を。間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。また、書籍の感想やお勧めの書籍や映画があれば、ぜひお知らせください。
丸顔の神父
上の画像の向かって右から2人目の「丸顔の神父」は、ブラウン神父。ルバート・ケイス・チェスタートンによる推理小説「ブラウン神父」シリーズに登場する。イギリス・サセックス教区のカトリック司祭で丸顔で眼鏡を掛け（間の抜けた顔、と書かれている）、小柄で蝙蝠傘を持っている。とぼけた表情からは想像できない鋭い推理。53作の短編に登場する。（参考：ウィキペディア）
ブラウン神父の童心
チェスタートン／創元推理文庫
創元推理文庫から「ブラウン神父」シリーズ5冊が出版されている中の1冊。上記にはアレック・ギネス主演で195年に映画化された「FATHER BROWN」の元ネタ作品「青い十字架」を含む12作品を収録。ほかに、ちくま文庫やハヤカワ文庫でもシリーズあり。
ブラウン神父の事件簿
BBC制作のテレビドラマで、2019年現在シーズン7を放送中。主演はマーク・ウィリアムズ（映画「ハリー・ポッター」シリーズのアーサー・ウィーズリー役。ロンやジニーのお父さんですね）。日本ではAXNミステリーで放送。
紐を弄くる老人
上の画像で左から2人目、手にひもを持った「紐を弄くる老人」は、「紅はこべ」の作者でもあるバロネス・オルツィの推理小説に登場する隅の老人（The Old Man in the Corner）。無酵母パン製造会社（エイアレイテッド・ブレッド・カンパニー）のノーフォーク支店、略称「ABCショップ」（今でいうカフェ？）で、女性の新聞記者に迷宮入りの事件を解いて聞かせる老人。痩せこけた体。禿げ上がった頭で、神経質に手にした紐をいじり、結び目を作ってはほどきながら話を続ける元祖「安楽椅子探偵」。（参考：ウィキペディア）
隅の老人の事件簿
バロネス・オルツィ／創元推理文庫
創元推理文庫の「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」シリーズ。「フェンチャーチ街の謎」「地下鉄の怪事件」「ミス・エリオット事件」など代表的な13本を収録。なお、シリーズ全38篇を網羅した単行本「隅の老人【完全版】」が作品社から出ている。
もじゃ髪の博士
上の画像の向かって右端「もじゃ髪の博士」は、アメリカの作家・ジャック・フットレルの作品に登場する科学者であり名探偵の「オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授」。その推理法は科学的調査と論理的解釈を組み合わせたもので、思考機械（The Thinking Machine）の異名がある。「2＋2は常に4だ。ときたまそうなるのではなくて、常にだ」が口癖で、FGOのストーリーの中でも口にしていましたね。大きな頭が特徴。（参考：ウィキペディア）
思考機械の事件簿 1
ジャック・フットレル／創元推理文庫
創元推理文庫の「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」シリーズで3巻まであり。1では「《思考機械》調査に乗り出す」「謎の凶器」など11篇を収録。作者のフットレルは、タイタニック号の遭難事故で亡くなっており、このとき「思考機械」作品もいくつか海に沈んだと言われています。奥様をボートに乗せた後、帰らぬ人となったということで、あの映画のようです。
生真面目な紳士
上の画僧の左端「生真面目な紳士」は、オースティン・フリーマンの推理小説に登場する法医学者であり、名探偵「ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士（Dr. John Evelyn Thorndyke）」。FGO登場時に、もじゃ髪の博士から「私とキャラが被ってないか」といわれていたように、思考機械ことヴァン・ドゥーゼン教授とならぶ科学者探偵で、どこでも科学的な調査が行えるようにと、顕微鏡やピンセットなどが入った緑色の小箱「携帯実験室」を常時携行している。名探偵には珍しく奇癖がない。（参考：ウィキペディア）
ソーンダイク博士の事件簿 1
オースティン・フリーマン／創元推理文庫
ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士シリーズの短編「計画殺人事件」「歌う白骨」「おちぶれた紳士のロマンス」など8編を収録。
オシリスの眼
オースティン・フリーマン／ちくま文庫
「キャッツ・アイ」に続くソーンダイク博士シリーズの長編2作目。エジプト学者のべリンガムが行方不明になって数年。相続問題が起きる中、べリンガムの所有地からバラバラの骨が発見された。果たして誰の骨なのか……。まだミイラや発掘品が売買可能だった時代で、ミイラやスカラベがキーワードになってます。不敬ですよ！ 小説内に登場する「アルテミドロスのミイラ」は、大英博物館に展示されています。
「ベルギー人」「灰色の脳細胞」
本人は登場しませんでしたが、名前だけでてきた「ベルギー人」「灰色の脳細胞」は、アガサ・クリスティのミステリーに登場する名探偵「エルキュール・ポアロ（ポワロ）（Hercule Poirot,）」。エルキュールは「ヘラクレス」のフランス語読み。名前とは裏腹に小柄で、ピンと張った口ひげが特徴。捜査には容疑者たちとの尋問や何気ない会話に力点を置き、会話から人物の思考傾向・行動傾向を探っていく。33編の長編、50編以上の短編に登場する。（参考：ウィキペディア）
オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティ／ハヤカワ文庫
何度も映像化された第業策の１つ。雪の中で立ち往生する豪華列車オリエント急行の車内で、老富豪が殺害された。偶然乗り合わせた名探偵ポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイがあった……。下記リンクのハヤカワ文庫以外にも創元推理文庫、講談社文庫、角川文庫など各社からリリースされている。映像化も多い。
ABC殺人事件
アガサ・クリスティ／ハヤカワ文庫
ポアロの元に「ABC」と署名された犯行予告が届き、予告通りAで始まる町でイニシャルがA.A.の人物が殺された。続けて「B」「C」のイニシャルにまつわる殺人が発生……。英雄にちなんだという「アレグザンダー・ボナパート・カスト 」というFGOファンなら気になる？名前を持つ人物が登場するんですよ。こちらも下記リンクのハヤカワ文庫以外にも創元推理文庫など各社からリリースされています。
オリエント急行殺人事件
Murder on the Orient Express／監督：ケネス・ブラナー
ア
ルバート・フィニーがポアロを演じたシドニー・ルメット監督作が有名ですが、最新版ポアロ映画を。ケネス・ブラナーが監督&ポアロ役。ペネロペ・クルス、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチにウィレム・デフォーとなかなか豪華な出演者です。
名探偵ポワロ Blu-ray BOX1
ポアロといえば、TVシリーズで25年にわたり、ポアロを演じたデビッド・スーシェを思い浮かべる方も多いのでは。もっとも原作に近いポアロという評価。日本語吹き替えも熊倉一雄氏がずっと務めました。
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