第1部4章 死界魔霧都市 ロンドン バーサーカー★4
FGO（Fate/Grang Order）のサーヴァント「フランケンシュタイン」の元ネタに関する書籍や映画などを紹介しています。間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。また、書籍の感想やお勧めの書籍や映画があれば、ぜひお知らせください。
フランケンシュタインはこんな人物
「フランケンシュタイン」（Frankenstein）は、イギリスの小説家、メアリー・シェリーにより、1818年に発表されたゴシック小説の登場人物。原題は「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」（Frankenstein: or The Modern Prometheus）。フランケンシュタインは、小説に登場する主人公の科学者の名前で、彼が生み出した怪物には名前はない。原作では、「怪物」は知的で、主人公ヴィクター・フランケンシュタインは「博士」ではなかったが、のちに映像化されたり、パロディ化されるうちに、ヴィクターは「博士」であったり「怪物」は凶暴な性格となっていった。中でも、1931年にユニバーサル・ピクチャーズが製作した映画「フランケンシュタイン」では、全身の皮膚に縫い目のある不気味で凶暴な大男として登場、このイメージが定着。また、「フランケンシュタイン」は本来は科学者の名前だったが、怪物を指すようになった。（参考：ウィキペディア）
フランケンシュタイン関連書籍
原作の翻訳は各社から出ており、新訳も多く入手しやすいのではないでしょうか。原作は同じなので訳者を書いておき案す、各文庫の物語の冒頭を引用させていただきましたので、比較の参考になれば。
フランケンシュタイン
芹澤 恵 (訳) ／ 新潮文庫
2014年発売の新訳です。一番入手しやすいかも。
ご安心ください。いやな予感がする、とずいぶんご心配いただいたぼくの計画ですが、今のところ、なんら災難に見舞われることなく運んでいます。昨日、当地に到着したところです。（引用元：「フランケンシュタイン」M・シェリー〈作） 芹澤 恵（訳）新潮文庫）
フランケンシュタイン
小林/章夫 (訳) ／光文社古典新訳文庫
2010年発売。古典を現代の言葉で、という光文社古典新訳文庫の1冊。やはり、一番なじみやすい文体で書かれているように思います。
うれしい知らせです。悪い予感がすると心配していただいたぼくの計画ですが、今のところ、ごく順調に進んでいます。昨日ここに着きましたが、まず最初に、ぼくが元気なこと、計画の成功に（文は切れずに続いています）……（引用元：「フランケンシュタイン」M・シェリー〈作） 小林/章夫（訳）光文社古典新訳文庫）
フランケンシュタイン
森下 弓子 (訳) ／ 創元推理文庫
1984年に出版。帯にFGOのキャラクターを配したキャンペーンを実施しましたがその1冊。今でもたまに本屋さんでキャンペーンの帯付きを見かけることがあります。
悪い胸騒ぎがすると言って姉さんは心配しておられましたが、つつがなく計画着手の運びとなったと聞いたら、喜んでくれますね。昨日こちらに着きました。（引用元「フランケンシュタイン」M・シェリー〈作） 森下弓子（訳）創元推理文庫）
新訳 フランケンシュタイン
田内 志文 (訳)／角川文庫
2015年発売なので、もっとも新しい訳になるでしょうか。表紙のイラストがいまっぽいというか、怪しく美しいですね。ホラーというよりゴシック・ロマン。
姉さん、あんなに悪い予感がすると不安なご様子でしたから、何ごとも無くここまでの旅を終えたと聞けば、さぞかし喜ばれることでしょう。ここに到着したのはつい昨日のこと。（引用元「新訳 フランケンシュタイン」M・シェリー〈作）田内 志文 (訳)／角川文庫）
批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義
廣野由美子／中公新書
小説「フランケンシュタイン」を題材に、前半では小説の技法について、後半では批評理論について述べていて、技法と理論が分かれば、小説の理解は深まる、という1冊。前半の「フランケンシュタイ」がどのようなテクニックを使って書かれているのかの解説が面白いです。タイトルがいかにも学術的なのですが、想像以上に面白かったです。
フランケンシュタイン関連映画
フランケンシュタイン
Frankensteins 1931年・米 ／ 監督：ジェームズ・ホエール
四角く平べったい頭、青白く、縫い合わせた傷跡のある顔、凶暴な大男という「フランケンシュタイン」のビジュアルイメージを決定づけてしまった作品。映画はヒットし、モンスターを演じたボリス・カーロフも一躍スターに。フットを受けてカーロフを主役に2作続編が制作、その後も俳優を変えて続編が作られ、狼男やドラキュラが登場する娯楽作品になっていく。「怪物くん」ですね。
フランケンシュタイン
Frankenstein 1994年・米 ／ 監督：ケネス・ブラナー
製作はコッポラ、監督と主演はケネス・ブラナーで「怪物」を演じたのはロバート・デ・ニーロ。原作に忠実な物語だとしており、「怪物」は、凶悪とではなく「哀しい」存在として描かれています。
ヴィクター・フランケンシュタイン
Victor Frankenstein 2015年・米 ／ 監督：ポール・マクギガン
ロンドンの医大生ヴィクターは、背中に奇形のあるサーカス団のピエロの男の医学的才能を見抜き、自分の助手にする。彼の助けを得て、生命体を創り出すが、生まれた“怪物”は暴走し、彼らに襲い掛かる。X-MENのプロフェッサー役ジェームズ・マカヴォイと「ハリー・ポッター」ダニエル・ラドクリフという人気者共演のホラー作ですが、日本未公開に。
100分de名著 フランケンシュタイン
2015年
映画ではないんですが、100分de名著。NHKオンデマンドで見ることができます。テキストは現在品切れ中でAmazonでは高値が付いています。実は作者のシェリーは、何度も流産を経験しており、出産は作者にとって恐怖の対象となったことが物語誕生の裏にあったとか。朗読は柳楽優弥。公式サイトのページには、プロデシューサーのこぼれ話が掲載されています。
コメント