第七特異点 絶対魔獣戦線「バビロニア」／キャスター ★4 アーチャー★5
FGO（Fate/Grang Order）のサーヴァント「ギルガメッシュ」の元ネタに関する書籍や映画などを紹介しています。間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。また、書籍の感想やお勧めの書籍や映画があれば、ぜひお知らせください。
ギルガメッシュはこんな人物
ギルガメシュは、古代メソポタミア、シュメール初期王朝時代の伝説的な王（紀元前2600年頃?）。メソポタミア神話の中でも、とりわけ有名な英雄譚「ギルガメシュ叙事詩」の主人公。文中では「全てのものを国の果てまで見通した」「全てを味わい全てを知った」「知恵を極めた」「深淵を覗き見た」人と記されている。
ウルク第1王朝の王ルガルバンダを父に、女神リマト・ニンスンを母に持つ半神半人で神々から知恵や美しさ、雄々しさを授かったとされる。強大な力を持ち、暴君となったギルガメッシュをいさめるため、神々は同等の力をもつ「エルキドゥ（エンキドゥ）」を作り、ギルガメッシュと戦わせる。戦いは決着がつかず、互いの力を認めあった2人は無二の親友となり、以後、ギルガメッシュは民から愛される王となる。（参考：ウィキペディア）
ギルガメッシュ関連書籍
ギルガメシュ叙事詩
矢島 文夫 (訳) ／ちくま学芸文庫
まずは、「本編」。粘土板に楔形文字で記されたシュメールの断片的な神話に登場する実在の王ギルガメシュの波乱万丈の物語であり、世界最古の文学。エンキドゥとの友情、怪物フンババ退治、永遠の生命を求めての旅、イシュタルの冥界下り等を収録しています。そもそも元が完全なものではないため、読み物としては完璧ではありませんが、逆におもしろい。TV「絶対魔獣戦線バビロニア」放映時には、アニメのギルガメッシュのイラストの帯をつけて発売していました。
古代メソポタミア飯~ギルガメシュ叙事詩と最古のレシピ
遠藤 雅司 ／大和書房
歴メシの最新刊は古代メソポタミアをフィーチャー。前半にギルガメッシュ叙事詩をはじめ、古代メソポタミアについてのエッセイがあり、後半が再現レシピ28品。原文（楔形文字ですｗ）のレシピと翻訳も収録しています。現在でも入手できる材料（といっても手に入りにくいものもありますが）で作られています。まぁ無難なのは焼き菓子系ですかねｗ 修は古代オリエント博物館。
シュメル神話の世界―粘土板に刻まれた最古のロマン
岡田 明子、小林 登志子／中公新書
代表的なシュメル神話のストーリーを紹介し、神神の役割や性格、舞台背景について解説。大洪水伝説などは、旧約聖書のノアの方舟にも通ずるエピソードで、後世の宗教に与えた影響についてうかがえます。
図説 メソポタミア文明
前川 和也 ／河出書房新社
図を多用してメソポタミア文明の歴史を紹介。ギルガメッシュ叙事詩、ハンムラビ法典など。歴史の表舞台に登場するエピソードだけでなく、農業や牧畜、狩猟、建築など当時の生活様式が紹介されているのがよかったですね。
古代メソポタミアの神話と儀礼
月本 昭男 ／岩波書店
著者は、下記でも紹介している古代オリエント博物館の館長さん。「ギルガメシュ叙事詩」に描かれた時代の人々宗教観や死生観から、「旧約聖書」へとつながる道筋。比較的読みやすく書かれた論文、といった雰囲気。メソポタミアについて詳しく知る良書だと思いますが、高いです。図書館で借りました……。
夢の本
ホルヘ・ルイス・ボルヘス ／河出文庫
「ギルガメッシュ叙事詩」をはじめ、聖書や「千夜一夜物語」、ニーチェ、カフカまで、ボルヘルによる「夢」についての113篇を収録したアンソロジー。数行の短いものもある中、「ギルガメッシュの物語」については、9ページと長いほう。エルキドゥとの友情、イシュタルとの諍い、不老不死の秘薬を蛇に盗まれるエピソードを取り上げています。既知の話で脚色がなされているわけではありませんが、心に残る一篇でした。
ギルガメッシュ関連映画
ギルガメッシュ/小さなほうき
Little Song of the Chief Officer of Human Louse (This Unnameable Little Broom とも）／監督：ブラザーズ・クエイ
双子のストップモーションアニメ作家、ブラザーズ・クエイが、ギルガメッシュ叙事詩をモチーフにした短編作品。あくまでモチーフです。元のお話以上にシュールです。リンク先「ブラザーズ・クエイ短編作品集 」は「ギルガメッシュ/小さなほうき」を含む短編を13作収録したものです。
朗読ギルガメシュ叙事詩
映像ではないですが、FGOのギルガメッシュの声を担当している関智一さんによる、ギルガメシュ叙事詩の朗読版です。喜べ雑種！ 古代オリエント博物館が監修した約1時間超のオーディオブックです。アプリ版とCD版があり、CD版は古代オリエント博物館サイトでのみ取り扱い。 関さんは古代オリエント博物館の音声解説も担当しています。この朗読の元になった書籍「新装版 ギルガメシュ王の物語 」もあり。書籍はAmazonや楽天ブックスでも購入可能。
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