3章 封鎖終局四海オケアノス ランサー ★３
FGO(Fate/Grang Order)のサーヴァント「ヘクトール」に関する書籍や映画などを紹介しています。間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。また、書籍の感想やお勧めの書籍や映画があれば、ぜひお知らせください。
ヘクトールはこんな人物
ギリシア神話に登場するトロイア（現在のトルコ北西部あたりに位置したとされる）の王子。トロイア戦争におけるトロイア勢最強の戦士であり英雄。「イリアス」では「兜きらめくヘクトール」と称されている。弟パリスがスパルタ王メネラーオスの妃ヘレネーを奪い去ったことが発端となったトロイア戦争において、アキレウスの友人パトロクロスを倒すが、復讐に燃えるアキレウスに敗れ命を落とす。14世紀にはJacques de Longuyonによる「九偉人」の１人に挙げられている。(参考：ウィキペディア）
「九偉人」とはキリスト教以前、旧約聖書の時代、キリスト教徒からそれぞれ3人が選ばれ、騎士・戦士の理想像として考えられていました。FGOからも、ヘクトールさん以外に、アレキサンダー、カエサル、アーサー王、ダビデの皆さんが入っています。
トランプの絵柄に採用されているといわれ、ヘクトールはスペート（一説にはハート）のジャック、ダビデはスペードのキング、アレキサンダーはハート（一説にはクラブ）のキング、そして、ダイヤのキングはこの私、ガイウス・ユリウス・カエサルなのだよ！
九偉人じゃないッスけど、クラブのジャックは……
ランスロットさんはお引きｔりください！
あのねぇ、ここ、オジサンのページなんだけどねぇ。
ヘクトール関連書籍
イリアス
ホメロス ／ 岩波文庫
アレキサンダーの愛読書（マシュも読んでいた）としてもよく知られている。上下2巻。スパルタ王メネラオスの美貌の妻ヘレナを、トロイア王プリアモスの次男パリスが奪い、怒ったメネラオスが妻を取り戻すため、兄でギリシアを率いるアガメムノンとともにトロイアを攻める。神々の両陣営への肩入れについては描かれていますが、そもそもの発端「パリスの審判」については紹介されていません。また、ヘクトールの死で終っており、有名な「トロイの木馬」は登場しません。
ホメロスを楽しむために
阿刀田高／ 新潮文庫
とはいえ、「イリアス」を読むのはヘビーだ……という方にはこちらを。筆者による「イリアス」「オデュッセイア」の舞台への旅行記も交えつつ、両作品の物語としての面白さをピックアップして伝えています。地図も掲載されており、理解を助けます。
新トロイア物語
阿刀田高／ 講談社文庫
主人公の（のちにローマ建国の礎となった）アエネーアスの目を通して描かれるトロイア戦争。ヘクトールも次の王となるにふさわしい頼れる兄貴としての描かれ方。阿刀田高作品ばっかりになっちゃいました。
ギリシア神話―トロイアの書
斉藤 洋／理論社
「斉藤洋の「ギリシア神話」シリーズ全3巻の3巻め。オリュンポスの書、ペルセウスの巻き、に続く作品です。アテネが語り部となって、解説を加えながら、エピソードを紹介していきます。児童書なので、わかりやすくまとめられて、面白く読めます。（個人的には、アテネよりヘルメスあたりのほうが適任な気もｗ）
ヘクトルとアンドロマケ
ジョルジョ・デ・キリコ
ちょうどいい図版が見つからなかったんですが、シュールレアリズムの芸術家として有名な、ジョルジョ・デ・キリコの作品「ヘクトルとアンドロマケ」。トロイア戦争に向かうヘクトールと塚アンドロマケの別れのシーンを描いた作品です。ヘクトルとアンドロマケのモチーフは基本的な構図は同じで、何度も描かれたり、彫刻になったりしています。ちょっとレオニダス王の兜に似てますよねｗ
ヘクトール関連映画
トロイ伝説：ある都市の陥落
TROY: FALL OF A CITY 2018年 ／ 監督：デヴィッド・ファー ほか
BBCとNetflix共同制作のTＶドラマ。ヘクトールを演じるのは、英国の俳優トム・ウェストン=ジョーンズ（TVドラマなどに出ているようです）。ヘクトールとアキレウスの対決は、第6話「海辺の死闘」になります。登場人物のほとんどに感情移入しにくい中、ヘクトールの好感度は大w。
トロイ
Troy 2004年 ／ 監督：ウォルフガング・ペーターゼン
アキレウスにブラッド・ピット、ヘクトールはエリック・バナ、パリスにレゴラスでブレイクした直後のオーランド・ブルーム、というイケメンを揃えた超大作。あえて「神話」部分を省いた歴史ドラマ的な作りになっています。かなり長期にわたった戦いを10日間くらいの長さに詰め込んだ形になっており、有名な「木馬」はアキレウスの死後ですが、ここでは存命中の出来事に。ヘクトールはあっさり負けてしまうのが残念。
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