2部5章「神代巨神海洋アトランティス」 アサシン ★1
FGO(Fate/Grang Order)のサーヴァント「シャルロット・コルデー」の元ネタに関する書籍や映画などを紹介しています。間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。また、書籍の感想やお勧めの書籍や映画があれば、ぜひお知らせください。
シャルロット・コルデーはこんな人物
シャルロット・コルデー(1768~1793)は、フランス革命において、ジロンド派を擁護し、対立するジャコバン派の主要人物ジャン=ポール・マラーを暗殺した女性。三大古典詩人の一人、コルネイユの子孫だが、貧しい農家に生まれ、13歳で修道院に入るが、革命政府により修道院は閉鎖。過激なジャコバン派を嫌い、ジャコバン派との政争に敗れたジロンド派を支持するようになり、マラーの殺害を計画、実行する。その場でとらえられ、数日後に処刑される。彼女を処刑したのはシャルル=アンリ・サンソン。後世、その美貌から「暗殺の天使」と呼ばれた。読書が好きで、ブルタルコス「対比列伝」などを愛読していたという。(参考:ウィキペディア)
シャルロット・コルデー関連書籍
マラーを殺した女―暗殺の天使シャルロット・コルデ
安達 正勝 /中公文庫ノルマンディー地方に生まれ、読書が好きな物静かな女性が、なぜ、革命に身を投じ、革命のヒーローの暗殺を実行したのか。命までかけて暗殺を実行したにも関わらず、むしろその後の事態は彼女の望まない方向に進んでいったことが哀しいですね。著者はフランス革命関連の書籍を多く執筆しています。
イノサン Rouge ルージュ 10
坂本 眞一 /集英社「イノサン」は、死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンを主役にした漫画。コルデーは続編の「イノサン Rouge(ルージュ)」10巻に登場します。コルデーはどんな感じかといいますと、坂本眞一氏のインスタグラムで。かれんな、でも思いつめた瞳の美少女であります。
天使と呼ばれた悪女
藤本ひとみ/中公文庫作者は、フランスを中心とした西洋史が舞台の歴史小説を多く手掛けています。したがって伝記というより、コルデーゆかりの地を訪ね、彼女について思いをはせる歴史エッセイ的な趣。あまりコルデーのことは好きではなかったのかな? 冷静な目でとらえているともいえるのですが。
フランス革命の女たち
池田 理代子 /新潮社 「ベルサイユのばら」の池田理代子氏がフランス革命時の自生11人を取り上げて紹介。彼女の「ベルサイユのばら」と「エロイカ」のはざまの時期に登場する女性たちも含みます。FGOからは、コルデーのほか、マリー・アントワネット、エオン・ド・ボーモン(シュバリエ・デオンです)を取り上げています。
幻想の肖像
澁澤龍彦 /河出文庫 澁澤龍彦によるヨーロッパ美術(32作品)で描かれた女性像についてのエッセイ。昨今はやりの絵画にまつわるエッセイの先駆けみたいなものでしょうか。ここで、フェリックス・ラビッスの「シャルロット・コルデー」を取り上げています。この絵自体がとても不思議な絵なのですが、なるほど、そういう解釈か、という感じです。ほかにドッソ・ドッシ 「魔女キルケー」も。私が持っている文庫とは表紙が違うのですが、電子版の表紙化もしれません。
千霊一霊物語 ※update
アレクサンドル デュマ /光文社古典新訳文庫 「モンテクリスト伯」のデュマによる連作短編集。「女房を殺した」と男が市長宅にやってきた。その場に居合わせた作家デュマや市長たちは、男の自宅に向かうが「死体の首が話した」という男の話をきいくうちに、いつしか各人の知る怪奇譚を語り合うことに。最初に語られるのが「市長による「シャルロット・コルデーの頬打ち」」。フランス革命時、革命家マラー暗殺の罪でギロチン刑に処されたシャルロット・コルデーの処刑後の首についてのお話。………こわいです。
シャルロット・コルデー関連映画
Charlotte Corday
Charlotte Corday (2008) /監督:Henri Helman 日本では公開もビデオ化もされていませんが、2008年の映画。コルデーを演じるのは、ベルギーの俳優、エミリー・ドゥケンヌ。1999年の映画「ロゼッタ」の主演の少女。
コメント